ステレオの産業史|アキュフェーズ
ブレることなくピュア・オーディオの本流をゆく
優良ブランド。
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ACCUPHASE アキュフェーズ株式会社



1973(昭和48年)
C-200 コントロールアンプ ¥165,000
プリとパワーで、高級アンプの市場に
参入したアキュフェーズ

 記念すべきデビュー第1作。設立当初の社名はケンソニック。プリとしてのコントロール機能を十分に満たし、しかも、全段Aクラスの正攻法な作りには、大いに好感が持てた。
★「ラジオ技術」誌主催のコンポグランプリ・プリアンプ部門賞受賞。
消費電力:36W 外形寸法:W445×H152×D355mm 重量14kg



1973(昭和48年)
P-300 パワーアンプ ¥195,000
国産ハイパワーアンプの先駆。アメリカのテストレポート誌も高く評価

 単にハイパワーということだけでなく、基本的性能が優れているゆえに、音に説得力がある。なお、本メインと上記プリは、アキュフェーズの旗艦モデルとして発展していった。
★「ラジオ技術」誌主催のコンポグランプリ金賞及び、メインアンプ部門賞受賞。
定格出力:200W×2(4Ω)、150W×2(8Ω) 消費電力:510W(定格出力時) 外形寸法:W445×H152×D355mm 
重量:25kg


1974(昭和49年)
E-202 インテグレーテッドアンプ ¥198,000
上記セパレートアンプの翌年に発売された唯一のインテグレーテッドアンプ。
 パワーメータ付きで、機能も性能も水準を満たしてはいたが、20万円前後の優秀機が目白押しの時代にあっては、やや魅力に欠けた。その要因は、やはりデザインだろう。堅実といえばそのとおりなのだが洗練さが欲しかった。
*「ラジオ技術」誌主催のコンポグランプリ・部門賞受賞。
定格出力:140W✕2(4Ω)、100W✕2(8Ω) 消費電力:375W(定格出力時) 外形寸法:W455×H152×D355 重量:19.5kg



1977(昭和52年)
C-220 
イコライザーアンプ ¥220,000
レコード再生に特化した
イコライザーアンプ。

 今では、驚くほど高額なイコライザーアンプが存在するが、当時は希少であった。それだけに、音の純度が極めて高く、MM、MCを問わず、優秀なカートリッジの特色を魅力的に引き出した。
消費電力:65W 外形寸法:W482×H82×D345mm 重量:10.7kg



1978(昭和53年)
C-240 コントロールアンプ ¥395,000
コントロール機能をプッシュボタンに代替した異色のファンクション。使い勝手は悪くない。
 このプリに至って、アキュフェーズ独自の意匠が確立された、といっていい。価格的には国産プリの最高クラスであるテクニクスの「A-2」(¥1,600,000)と、ヤマハの「C-1」(¥4,000,000)に次ぐ高級モデルであった。回路構成は、全増幅段対称型プッシュプル駆動のA級DC構成で、評論家の瀬川冬樹氏は、このプリの音色を「トロリとした美しい味わい」と独特の表現で高く評価した。
消費電力:80W 外形寸法:W466×H188×D391 重量:18kg



1979(昭和54年)
P-400 パワーアンプ ¥410,000
満を持して登場したA・Bクラス切り替えオペレーションのパワーアンプ。
 トランジスター動作の宿命であるスイッチング歪をゼロにしたAクラスアンプとして、高い評価を得ていたモデルに、パイオニア・エクスクルーシブのパワーアンプ「M4」(¥350,000)があった。しかし、弱点は、パワーを犠牲としたことである。そこで、スイッチング歪ゼロのAクラスと、ハイパワーのBクラスを切り替えて使用できるようにしたのが、この「P-400」である。しかし、各社の新技術開発の流れは早く、高効率のニューAクラスアンプが出現することで、P-400の現役期間は通常よりも短かったように記憶している。とはいえ、基本的には良く練られた優れたパワーアンプであった。
定格出力:Aクラス/80W✕2(4Ω)、50W✕2(8Ω) Bクラス/300W✕2(4Ω)、200W✕2(8Ω) 
消費電力:110W(無入力時)、クラスA:300W(無入力時) 外形寸法:W445×H160×D455 重量:31.2kg



1983(昭和58年)
E-303X インテグレーテッドアンプ ¥298,000
見劣りすることなく飛躍的に洗練されたE-303X
 同社初期のインテグレーテッドアップと比べれば見事な変容ぶりである。これならば、他社の同クラス、もしくは、上級クラスの中に混じっても、外観で見劣りすることは、まずない。型番に「X」が付く本モデルは、前作の改良バージョンで、出力段が MOS FET のトリプル・プッシュプルとなり、さらに、DCサーボによって入力から出力までがストレートに結ばれたことで、音の鮮度が一段と増した。
定格出力:200W✕2(4Ω)、150W✕2(8Ω) 消費電力:550W(定格出力時)、550W(電気用品取締法)
外形寸法:W445×H190×D385 重量:20.5kg


アキュフェーズ雑感

 同社の創業から10年の変遷を過を辿ってみた。なお、アキュフェーズは、トリオ(現・JVCケンウッド)の代表取締役の一人である春日二郎氏と専務の出原眞澄氏が、トリオと袂を分かつ形で1972年に創業した。いわゆる、経営路線をめぐるお家騒動であった。

 当時のトリオは、パイオニア、サンスイとともにステレオ業界を牽引していた。ことにトリオは、優れた高周波技術をもって、レシーバーやFMチューナーの人気は業界トップ。それ故に、トリオのアンプは、FMチューナーの人気に引きずられて売れる、とまで囁かれ、右肩上がりの成長期にあったのである。そうした中、メーカー各社は、ユーザーそ
っちのけで、4チャンネルのフォーマット競争に凌ぎを削っていた。

 そこに、経営路線をめぐる対立が生まれた。オーディオ・パーソンの春日氏と出原氏にすれば、マッキントッシュのような正統派のアンプを作って世に出したい・・・。この理念を実現するには、スピンアウトの選択しかなかった、と思われる。そして、両氏の掲げた理念は見事に実を結んだ。ちなみに、同社アンプのサイドパネルに、長らく使われたデザインは、マッキントッシュを模したものである。アキュフェーズを優良ブランドに押し上げた創業者の両氏は、すでに物故されたが、そのイズムは、今日の製品に脈々と受け継がれている。

 なお、オーディオ関連機器の国内出荷額は、過去20年間で5分の1程度にまで激変した(電子技術産業協会/2017年の資料)。当然、 日本の名門メーカーにしても、 再編統合の已むなきに至り、 中国資本の企業グループに依存するメーカーも少なくない(勿論、それが悪いということではない・・・)。 そうした動静の中で、ピュアオーディオの本流から外れることなく、独自のポジションを築いてきたことは稀なことで注目に値する。

 2017年には、経済産業省の製品安全対策優良企業表彰において、3度目の「経済産業大臣賞」を受賞。「製品安全対策ゴールド企業」に認定された。


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