ステレオの産業史|パイオニア #3
オーディオの時代を拓き、
AVの時代を先導した
パイオニア。
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PIONNER & EXCLUSIVE パイオニア株式会社(現・オンキョー & パイオニア)
#1 / 1954〜1967 * #2 / 1967〜1976 * #3 / 1976〜1981 * #3 / 1981〜2000 


エクスクルーシブ 2301
1976(昭和50年)
EXCLUSIVE 2301 フロントロードホーン型 2ウェイ3ユニットスピーカーシステム ¥190,000(1台)
■システム構成:ウーファーシステム EW-302 ¥105,000、ドライバー ED-911 ¥40,000、ウッドホーンEH-32Il ¥45,000
世界に通用するレベルに到達した出来映え。
ブラインドで聴かされたら日本のスピーカーの音とは思えない・・・と、誰もが感じるはず。
 「EXCLUSIVE」 ブランドのスピーカー開発プロジェクトは、 JBLやアルテックのユニット構造を学ぶことから始ま
った。そこには、パイオニアが技術顧問で迎えた、JBLの元技術担当副社長、バート・ロカンシーの息が強くかかっていたはずである。その達成目標は、JBLを超えることであった。
 こうした経緯を経て誕生した「EXCLUSIVE」ブランドのスピーカーシステムの中でも、この「2301」はとりわけ優れていた。とかく物々しくなりがちなホーンシステムを洗練された形にまとめあげ、ウッドホーンとの調和も見事。いわゆる模倣から脱して、日本のスピーカーが世界に通用するレベルになったことをはっきりと示していた。
再生周波数帯域:50〜20,000Hz クロスオーバー周波数:800Hz 外形寸法:W635×H938×D482mm 重量:50.5kg


パイオニア CS-955
1977(昭和52年) 
CS-955 バスレフ型3ウェイ3ユニットスピーカーシステム  ¥185,000(1台)
19万という空白の高価格帯で、確固たるポジションを築いたCS-955。
 これまで、海外のシステムは別にして、この高価格帯に於ける国産システムは、ほぼ皆無であった。それだけにパイオニアの技術陣は、全霊を傾けて、この「CS-955」を市場に投入したのではないだろうか。
そのルーツは、5年前のアコースティック・サスペンション型の「CS-3000」(¥80,000)に遡る。
 そこで初めて姿を見せたのが、ワイヤーサスペンションという優れた支持機構と、分解能に優れたベリリウムダイアフラムによるドームスコーカーであった。 そして、このスコーカーを核に、ウーファーと箱の大幅な見直しが行なわれ、ツイターには、すでに高い評価を得ていた「PT-R7」が選ばれたのである。当初、この異種ユニットによる音の繋がり危惧されたが、その心配は杞憂であった。
 そして3年後、「CS-955」に真っ向から勝負を懸けてきたのが、ダイヤトーンのアコースティック・サスペンション型4ウェイ「DS-505」(¥190,000)である。さて、マニア諸氏は、どちらの音を評価したのであろうか・・・。
使用ユニット:36cmウーファー、6.5cmドームスコーカー、リボンツイーター 再生周波数帯域:28〜100,000Hz 
クロスオーバー周波数:950Hz、8,000Hz 外形寸法:W465×H720×D440mm 重量:47kg


エクスクルーシブ P3
1979(昭和54年) 
EXCLUSIVE P3 クォーツPLL ダイレクトドライブ プレーヤー ¥530,000(ダストカバー付、カートリッジ別売)
一見、超シンプルなプレーヤー。ところが、中味の仕掛けはヘビーデューティー。

 実物を目にすると、その大きさに驚き、重さにたまげる。個人的なことを言えば、レコードプレーヤーの理想型は、ラックスの「PD121」やテクニクスの「SL-01」のように、性能を犠牲にしない範囲でコンパクトなのものが望ましいとの考えは一貫している。それでも、東京丸の内のパイオニアショールームで聴いた、この「P3」の音には心底感服した。喩えて言えばマスターテープを聴かされているような安定感である。
回転方式:クォーツPLLダイレクトドライブ ターンテーブル:直径32cm、重量2.8kg
トーンアーム;ダイナミックバランス型、交換用S字型アーム付属
外形寸法:W600×H267×D415mm 重量:45kg


パイオニア CT-970
1980(昭和55年) 
CT-970 自動バイアスレベルイコライザー付 カセットテープデッキ  ¥115,000
録音性能、操作性、デザイン、そのどれをとっても従来のカセットデッキにはない新しい魅力が。

 この頃、オープンデッキの存在感は年ごとに薄くなり、カセットデッキがFMエアチェックの主流を占めるようにな
った。当然、店頭に居並ぶカセットデッキの種類の多さにはたまげるほどで、ごく僅かな高級モデルを除けば、どれも大同小異。そこに登場したのが「CT-970」である。
 テープ走行を示す斬新なディスプレー、見やすいシグナルメーター、フェザータッチの録再ボタン、豊富なコントロール機能、そしてエアチェックをして分かる音の良さ。そのどれをとっても、新しい魅力に溢れていた。
ヘッド:録音・再生独立リボンセンダスヘッド 使用テープ:ノーマル、クローム、メタル
外形寸法:W420×H130×D358mm 重量:9.2kg


パイオニア LD-1000
1981(昭和56年) 
LD-1000 レーザーディスクプレーヤー ¥228,000(リモコン付属)
命運を懸けたパイオニア、オーディオ不況のただ中で発売したLD(レーザーディスク)プレーヤーの1号機。

 ビデオ市場の急成長を受けて、オーディオ需要は一気に低迷。通産省からは構造不況業種に指定されるほどの状況に追い込まれていた。 それでも、VHSビデオの盟主として、勝ち組の日本ビクターは、その余勢を駆って、RCAの技術による静電容量方式のVHDビデオディスク(針接触型)をすでに開発して、VHD連合を押し進めていた。
 一方のパイオニアは、フィリップスとMCA(米映画会社)が開発を断念した光再生方式のビデオディスクのパテントをMCAから取得してLD(非接触型)を開発。前年には、アメリカに業務用として輸出を先行させていた。しかし、日本ビクターは、発売時期とソフトの価格をめぐって調整が難航。もたもたと時間を無駄にしていた。
 パイオニアは、その間隙を縫って、この「LD-1000」を国内で先行発売したのである。同時に映画を中心に30タイトルがリリースされた。その映像は、VHSレンタルビデオのぼやっとした映像に比べると、大変に切れが良かったのを覚えている。 とはいえ、LDはパイオニア1社、これに対しVHD陣営は、盟主の日本ビクターを始め、大手13社の大連合である。普通ならばパイオニアに勝算はない、と誰もが思ったはずだ。ただ、VHD(針接触型)は、ソフトがLDと比べて安かっただけで、肝心の画質と音質(デジタルに対応)、そして諸機能はLDの方が断然に有利であった。
 そして3年後には、LDとCDが再生できる世界初のコンパチブル・プレーヤー「CLD-9000」(¥249,800)を発売して業界に驚かせ、さらに翌年には、VHD陣営だったヤマハが、一気に10万円を切るLDプレーヤー「LV-X1」を発売。またしても業界に衝撃を与えたのである。「1対13の戦い」は、このあたりでパイオニアの勝算が濃くなった。
 やがて、業界の動向を握るソニーとパナソニックがLD陣営に加わり、LD全盛の時代を迎えるに至った。まさに、パイオニアの孤独な賭けが、勝利を招き寄せたのである。
主要機能:スローモーション、制止、コマ送り、フレームナンバーサーチ、チャプターサーチ 音声再生周波数:40〜20,000Hz
消費電力;60W 外形寸法:W525×H144(ふた解放時490)×D402mm 重量:13kg


パイオニア S-F1 CUSTOM
1981(昭和56年) 
S-F1 CUSTOMパイオニア S-F1 CUSTOM ユニットカットモデル MODEL
バスレフ型 4ウェイ コアキシャル スピーカーシステム
¥875,000(1台)

世界でも類を見ない、平面型同軸4ウェイ
ユニット搭載の高品位大型モデル。

 ハニカムコアを優れた振動板素材としてコーン紙の代替としたのは、ダイヤトーンが最初であった。パイオニアは、これにダイアフラムとなる薄いスキン材を貼付けた特殊なものだ。ユニット構造はご覧のとおり、完全な平面同軸で、理論的には理想的な音の輻射モードが得らる。
 それを裏付けるように、音像の定位とステレオのパースペクティブの再現性が見事。低音は深々として実に心地よい。価格だけのことはある。
 ただ、残念なのは、以外と早くカタログから姿を消してしまったことだ。それにしても、これほどのユニットの製造と品質管理は、さぞ大変なことであったと思う。
再生周波数帯域:30〜40,000Hz 
クロスオーバー周波数:500Hz、2,500Hz、8,000Hz 
外形寸法:W700×H1,170×D440mm 重量:47kg



#1 / 1954〜1967 * #2 / 1967〜1976 * #3 / 1976〜1981 * #4 / 1981〜2000 

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INDEX

1881〜1945
立体音の発見と
二つの源流

1946〜1957
日本の戦後復興と
Hi-Fiへの熱き試み

1958〜1965
幕を開けた
ステレオの時代

1966〜1970
開花する日本の
独創技術

1971〜1980
4チャンネル騒動と
成熟の頂きに立った
コンポーネント

1981〜1990
AV時代の到来と
CDの登場
INDEX

*国内ブランド
ACCUPHASE
AUDIO TECHNICACORAL
DENON
DIATONE
EROICA & UESUGI
FOSTEX
GRACE
LIVING AUDIO
Lo-D
LUXONKYO
PIONEER & EXCLUSIVESANSUI
SONYSTAXTECHNICS
TRIO & KENWOOD
VICTOR (JVC)YAMAHA

アンサンブルステレオと
セパレートステレオ


*海外ブランド 
ALTECAR
GOODMANSJBL
JORDAN WATTSMARANTZ
MclNTOSH
ORTOFON
SMETANNOY







 


















 

 

 






















































































































































































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 |アンサンブルステレオとセパレートステレオ
*海外ブランド|ALTECARGOODMANSJBLJORDAN WATTSMARANTZMclNTOSH
ORTOFONSMETANNOY


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