ステレオの産業史|パイオニア #4
オーディオの時代を拓き、
AVの時代を先導した
パイオニア。
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PIONNER & EXCLUSIVE パイオニア株式会社(現・オンキョー & パイオニア)
* #2 / 1951〜1967 * #2 / 1967〜1976 * #3 / 1976〜1981 * #4 / 1986〜2000


パイオニア C-90
1986(昭和61年) 
C-90 コントロールアンプ ¥170,000(リモコン付属)
LD(レーザーディスク)の盟主となったパイオニア初のAV対応コントロールアンプ。
 LDプレーヤーの初代リファレンスモデルであった「LD-S1」(¥231,000)と同一の美しいフィニッシュでまとめられたコントロールアンプだけに、 LDを楽しむには、「LD-S1」と組合わせで使うのが常道であろう。そうしないと、せっかくの統一されたデザインと豊富な機能が無駄になる。また、オーディオ信号とビデオ信号の干渉を無くす対策として、それぞれ専用のトランスを使用するなど、その徹底ぶりが凄い。
消費電力:36W 外形寸法:W457×H124×D404 重量:9.7kg

パイオニア M-90
1986(昭和61年) 
M-90 パワーアンプ ¥200,000
ピュアAクラスに匹敵するスイッチング歪の追放とハイパワーの両立。
 上記の「C-90」とのコンビの音は実に明快で清々しい。明らかに最新のテクノロジーによる新世代パワーアンプであることがわかる。また、「C-90」のような多機能コントロールアンプは不要という向きには、CDダイレクト入力とライン入力があるので、単独としても使えるメッリは見逃せなかった。
実行出力:200W×2(4Ω / 8Ω)、 消費電力:410W 外形寸法:W457×H154×D430mm 重量:20.9kg


パイオニア S-30001987(昭和62年) 
S-3000 バスレフ型 3ウェイ 3ユニットスピーカーシステム 
¥170,000(1台)スピーカースタンド2台1組/¥60,000

CDが音楽ソースの主流になり、
システムの技術志向にも、新たな潮流が生まれた。

 CDが登場して5年、大方の予想に反して、この年、CDがレコードの売り上げを追い越した。その間、磁気系と振動系素材は著しく進化し、低歪、高耐入力、広帯域特性と、そのどれもが、これまでの水準を高く超えるものになった。
 そして、このモデルの中・高域ユニットには、純度がほぼ100%といわれるセラミックが使われている。勿論、セラミックと一口に言っても、その種類と用途は広範に及ぶが、パイオニアはそれを、理想的な振動板に成形加工するノウハウを確立したのであろう。
 また、ウーファーの取り付け方法には、まったく新しい方法が採り入れられた。ミッドマウント方式と名付けられたこの方法は、従来のように、バッフルに固定するのではなく、肉厚の金属フレームに鉄板を挟み込み、底板に固定されている。この効果は大きく、低域の振動モードを理想的に分散することができるため、セラミックドームの優れた解像度に十分見合うローレベルの再現が可能になった。
 ともかく、伝統的な技術の上に、進化した素材技術と独創的な発想が加わり、スピーカーシステムに新たな潮流が生まれ出たことを実感させたのである。
*使用ユニット:30cmウーファー、6.5cmセラミックドームスコーカー
 2.5cmセラミックドームツイーター
*再生周波数帯域:25〜40,000Hz 
*クロスオーバー周波数:450Hz、3,500Hz 
*外形寸法:W410×H725×D360mm *重量:47kg



パイオニア S-LH5
1996(平成8年) 
S-LH5 バスレフ型 2ウェイ 2ユニットスピーカーシステム 
¥65,000(消費税別1台)スピーカースタンド2台1組/¥35,000(消費税別)

ソフトドーム系のシステムでは、なかなか味わえない音の浸透力は、やはりホーンならではのもの
 この1990年代に、大手家電のオーディオブランドが次々と姿を消し、専業メーカーも業界再編、または外資による生き残りに賭けていた。当然、注目すべきスピーカーシステムの登場も極めて少なくなっていた。そうした中で耳を捉えたのがこの「S-LH5」である。まず、目を惹くのがエッジレスウーファーと、その口径に等しいホーンだ。そして、2ウェイとは思えないほどにレンジが広い。カタログには、TAD(パイオニアのプロフェッショナルブランド)の技術を採り入れたとあるが、これまで、至近距離で聴くTADのホーンシステムの音は生硬な感じがして、あまり印象が良くな
っかっただけに以外であった。
使用ユニット:22cmウーファー、広帯域ドライバーとホーン 再生周波数帯域:33〜30,000Hz 
クロスオーバー周波数:1,200Hz 外形寸法:W382×H285×D385mm 重量:12.3kg



パイオニア S-PM2000
2000(平成12年) 
S-PM2000 バスレフ型 3ウェイ 3ユニットスピーカーシステム ¥194,250(消費税別1台)
西暦2000年のミレニアムモデルとして登場したピュアモルトスピーカーのプレミアムモデル。
 ピュアモルトウイスキーの原料、ニューポットは、樽づめにされて熟成の長い眠りつく。この樽材が音響材として優れているのではないか、と長いこと思っていた。それをパイオニアがサントリーと共同で実現した。
 樽材となるのは、北米産のホワイトオークで、液体を通しにくく強度と耐久性にとても優れる。そして、熟成の目的を終えた樽が、このピュアモルトスピーカーの箱に使われている。
 初代モデルは2年前。これは小さなブックシェルフで、さほどメリットは感じられなかったが、この「S-PM2000」ほどの大きさにとなると、音の響き方に違いのあることが感じられる。ただ、残念なことに、このピュアモルトスピーカは、6年後の「S-PM100」を最後に、カタログから姿を消してしまった。
使用ユニット:16cmウーファー×2、13cmコアキシャル2ウェイユニット 再生周波数帯域:40〜50,000Hz 
クロスオーバー周波数:500Hz、3,500Hz 外形寸法:W240×H870×D344mm 重量:25kg



パイオニア雑感パイオニア SX-802
 創業は1938年(昭和13)だから、音響の専業メーカーとしては、 RCA傘下であった日本ビクターに次ぐ歴史がある。なお、パイオニアの当時の社名は福音商会電機製作所。
 しかも、1950年代後半には、どこよりも早くデザインポリシーを確立していた。中でも1964年(昭和49)に登場のレシーバーアンプ「SX-802」(右記写真) の大型のダイヤルスケールと斬新なパネルレイアウトには惹きつけられた思いがある。そのデザインが、瀬川冬樹氏の手になることを後年になって知り、大いに納得させられたものだ。
 スピーカー・ユニットでは、ジャンセンをモデルにしたコアキシャル3ウェイ「PAT-30X/38X」の威容があった。また、一世を風靡したセパレートステレオは、パイオニアの代名詞であり、一聴してわかるパイオニアトーンの響きがあ
った。そのパイオニアが、急成長を果たして株式を上場。オーディオブームの波に乗って、大量販売の商品路線に舵を切りながらも、高級機の開発も怠り無く、とりわけインテグレーテッド・アンプのどれもが、対価に相応しい見事な均衡バランスでつくられていた。こうした中で、幾度も囁かれた経営危機。そして、レーザーディスクによる映像産業への大転換で大勝利。その勢いで、DVDレコーダーの1号機を世に送り出しながら、プラズマ・ディスプレーの戦略を見誤るなど、いわばパイオニアの名前が裏目に出てしまったのは何とも皮肉なことであった。
 それから、かれこれ5年が経った2014年6月、AV(音響と映像)機器事業をオンキョーと香港の投資ファンドに売却すると発表して、業界を驚かせた。それにしても、時代の先は予測できるようで、読み解くことは難しい。


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INDEX

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立体音の発見と
二つの源流

1946〜1957
日本の戦後復興と
Hi-Fiへの熱き試み

1958〜1965
幕を開けた
ステレオの時代

1966〜1970
開花する日本の
独創技術

1971〜1980
4チャンネル騒動と
成熟の頂きに立った
コンポーネント

1981〜1990
AV時代の到来と
CDの登場

INDEX

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SONYSTAXTECHNICS
TRIO & KENWOOD
VICTOR (JVC)YAMAHA

アンサンブルステレオと
セパレートステレオ


*海外ブランド 
ALTECAR
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JORDAN WATTSMARANTZ
MclNTOSH
ORTOFON
SMETANNOY






 

















 

 

 


















































































































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 |アンサンブルステレオとセパレートステレオ
*海外ブランド|ALTECARGOODMANSJBLJORDAN WATTSMARANTZMclNTOSH
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