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もう一つの真実・・・

歴史の断片(随時更新)









5月の歴史の断片
18 国家神道の復活、大嘗祭に27億円超の国費投入。
01 日本万民と近代天皇の時代。
4月の歴史の断片
01 復活祭の日曜日、アメリカ軍 沖縄本島に無血上陸。
17 陸軍史上最大の大陸打通作戦、
   劣勢挽回に賭けた主力は馬と歩兵。

3月の歴史の断片
01 日本の韓国併合から9年、京城で独立万歳の大合唱。
   弾圧の中で虐殺も・・・

10 陸軍記念日の帝都を襲った東京大空襲。歴史への責任は・・・
17 ゼロ戦1号機完成、性能優先で人命軽視。
   その果ての神風特攻・・・

27 日露戦争でつくられた軍国美談、
   軍神・広瀬武夫 海軍中佐の場合・・・

2月の歴史の断片
07 京都の官医 山脇東洋、
   刑場の罪人を使って日本初の人体解剖。

19 人間宣言の昭和天皇 全国巡幸へ。
   これに批判の矛先を向けた日本共産党。

22 つくられた軍国美談、
   上海事変の「爆弾三勇士」に国民は熱狂。

1月の歴史の断片
01 昭和天皇、「朕ハ爾等国民ト共ニ在リ」と人間宣言。
03 魔性の女優 岡田嘉子、年下の演出家と赤い恋の逃避行。
07 昭和天皇崩御。イギリス大衆紙は元兵士たちの心情を代弁。
13 幕府、練習艦「咸臨丸」で初の太平洋横断へ。
   航海士はジョン万次郎。

15 坂本龍馬の恋女房 お龍。酒に溺れ多難の人生に幕。享年64
19 本邦初のストリップ興行を成功させた元商社マン、秦豊吉。
23 ロシア戦想定の雪中行軍で199名の兵士が凍死。
   八甲田山 死の彷徨。


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◉2019年(令和元年) 5月18日
国家神道の復活、大嘗祭に27億円超の国費投入。

秋篠宮殿下の道理ある苦言に宮内庁は困惑。
 昨年の11月、秋篠宮殿下は53歳の誕生日を前にした記者会見で、
「天皇即位後の大嘗祭(だいじょうさい)は国費ではなく天皇家の私費である内廷会計で賄うべきで、身の丈にあった儀式にすることが本来の姿」と発言されました。

 さらに「宮内庁長官には重ねて申し入れましたが、聞く耳をもたなかった」としています。

 この秋篠宮殿下の発言は、政教分離の大原則と、国民の総意に基づく象徴天皇制のあり方として、極めて当を得た意見でありました。

■ 旧帝國憲法下の国家神道。

 では、終戦以前の帝国憲法ではどうだったのでしょう・・・。天皇がその年にとれた新米を伊勢神宮に奉る祝祭日としての神嘗祭(かんなめさい)と、新穀を神々に供える新嘗祭(にいなめさい)がありました。

 どちらの祭祀も国家神道として、明治以来の歴代政府が、国家の統合を目的に万民の行事として祝い、学校では子どもたち紅白の餅が配られました。しかし、戦時における国家神道は、狂気的な戦意高揚に利用されたのです。また、戦局が悪化すると、国務大臣は全国の宮司に戦勝祈願の詔(みことのり)を発令しています。

 それが戦後憲法によって政教分離が定められると旧皇室典範の効力も失って、新嘗祭(にいなめさい)の11月23日は、勤労感謝の祝日となったわけです。したがって、新しい天皇が即位した年に行う新嘗祭(にいなめさい)、つまり、大嘗祭(だいじょうさい)は、国事行事から切り離された皇室の行事となったのです。

■ 平成の大嘗祭では、国費投入を違法とする原告団が、国を相手取り集団訴訟。

 30年前、昭和天皇の崩御による明仁(あきひと)天皇即位の大嘗祭では、国事行事として、22億5千万円もの税金が国費として投じられました。当然、主権者である多くの国民が異議を唱えました。すると1000人以上が原告として名を連ね、国を相手取り国費支出を違法とする集団訴訟へとエスカレートしたのです。

 1995年(平成7)3月、大坂高裁は、一審通りに原告の要求を退けたものの、判決結果に影響しない傍論(ぼうろん)で、大嘗祭と即位礼正殿の儀への国費支出は「憲法の政教分離規定に違反する疑いは否定できない」と、明確に指摘したのです。

 原告の弁護団は、この判決を実質勝訴と評価して上告はしませんでした。そのため、最高裁の判断は示されていません。

■ 安定した内閣への支持基盤をバックに、国家神道の戦前回帰を目論む安倍首相。

 それから24年が経った安倍一強の内閣は、名前の公表されない有識者から内々に意見を聴取しただけで、国会審議も決議もないままに、11月の大嘗祭を国事行事として行うことを決定しているのです。

 その関連経費は、前回の22億5千万円から27億円超の巨額に膨らむことが明らかになっています。そこには、国民総意の介在はありません。しかも、秋篠宮殿下の道理ある苦言が配慮されることはなかったのです。

 講談社の現代新書「平成の天皇論」(毎日新聞編集員・伊藤智永/著)では、明仁天皇(現・上皇陛下)の「生前退位のおことば」をめぐって、右翼・日本会議系の安部首相補佐官で参議院議員の衛藤晟一(えとうせいいち)が、安倍首相の指示で事前検閲を行い、不都合な「おことば」を削除していたことが明らかにされています。

 そうした経緯があってのことでしょか、新天皇に即位した徳仁(なるひと)陛下は、宮中祭祀の「剣璽等承継の儀」を終えると、国民に向けて晴れやかに報告しています。そこには、安定した内閣への支持基盤をバックに、国家神道の戦前回帰を目論む安倍首相の「力」の介入が見え隠れするのです。


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