ステレオの産業史|JBL #4
トランジスターアンプの可能性を、
驚きのクォリティーで示したJBLアンプのモニュメント。
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JBL James B.Lancing Sound Inc.

#1 / Speaker System * #2 / Speaker System * #3 / Speaker Unit * #4 / AmplifIer



JBL SG520
1964(昭和39年)
SG520
 コントロールアンプ ¥248,000(1968年当時) 
JBL初のプリアンプにして、わが国のオーディオ産業に与えた影響は極めて大きい。
 翌年サンスイが、JBLの輸入代理店となり、ショールームに置かれたこの「SG520」を初めて見て、これはなんだ、と思った人は少なくないであろう。このグラフィックコントローラーと名付けられたこのプリアンプは、まさに未来をイメージさせる先進的且つ斬新な姿で見る者を惹きつけた。意匠デザインは、ステレオスピーカーの傑作「パラゴン」をデザインしたアーノルド・ウォルフであり、1965年の米ウイスコン・インダストリアル・デザイン部門の最優秀賞に輝いた。のちに。わが国のセットステレオやアンプのデザインに与えた影響は計り知れない。
 このプリを下記のパワーアンプ「SE400S」とのコンビで、逸早く自家用としたのは、オーディオ評論家の瀬川冬樹氏であったと思う。氏は「ステレオサウンド」誌初期のアンプテストで、この音を水の透明度に譬え『湖の底の底まで見通せる音』と評していたのが印象的。なお、機能面で便利なのは、「TEST」のプッシュボタンを押すと、1,000Hzの信号音で左右のステレオバランスがチェックできること。また、パネル下部を開けると入出力端子が整然と並ぶ。
外形寸法:W304×H165×D343mm

1964(昭和39年)
SE408S
 パワーアンプ 価格不明 
米特許、Tサーキットによる完全直結回路。筐体を省いたスピーカーシステム組み込み用。
 パワーアンプをスピーカーシステムに組み込む発想は理に叶ったものだが、それなら一層、モノラルアンプ2台とした方がより理想的と考えるのが普通だろう。ただ、パラゴンのように、ステレオ一体型のシステムに使う場合は、コスト面でこの方が有利であるのは確かなのだが。
 内容的には、当時のアメリカの先端技術をみることができる。出力段は3段にカスケードされたオールシリコントランジスターによるコンプリメンタリー回路。Tサーキットと名付けられたステージ以降は完全左右対称のブリッジド回路となり、出力端子まで一切の結合コンデンサーを使用しない完全直結回路である。そのために低域特性に優れJBL SE408S、NFをかけなくても、実行出力時で歪率1%以下という優れた数値になっている。
なお、購入時に、スピーカーを最適にドライブするためのイコライザーユニット(周波数特性とダビングファクター調整用)を指定できた。それを使用しない場合は、通常のフラットアンプになる。
*実行出力:40×2W 
*外形寸法:W387×H118×D171mm


JBL SE400S
1965(昭和40年)
SE400S パワーアンプ ¥143,550(1968年当時) 
米特許、Tサーキットによる完全直結回路。筐体を纏った姿がシンプルで美しい。
 内容面は、上記の「SE408S」と同様とされるが、使用パーツは、よりセレクトされたものが使われているらしい。なお、前面のスモーク・アクリルパネルを透して、イコライザーユニット(購入時に指定できた)のモデルナンバーを見ることができる。この辺のこだわりが心憎い。デザインは冒頭のプリと同じくアーノルド・ウォルフで、1966年の米ロスアンゼルス・インダストリアル・フェアの最優秀賞に輝いた。
実行出力:40W×2 外形寸法:W378×H110×160mm

JBL SA600
1965(昭和40年)
SA600
 インテグレーテッドアンプ ¥200,100(1968年当時) 
満足度を十分に満たす。しかし、入出力端子の場所が底面とは面食らう。
 パネルのコントロール部と回路の簡素化が図られてはいるものの、クォリティーは、上記のプリとパワーとの組合わせたものと同格。ただし、面食らうのは入力端子と一部の切り替えスイッチなどが底面にあることだ。このデザインもアーノルド・ウォルフの手になるが何とも腑に落ちない。それでもパネルの簡潔で機能的な意匠が評価されたのであろう。1966年の米ウイスコン・インダストリアル・デザイン部門のメリット賞に輝いた。
実行出力:40W×2 外形寸法:W426×H128×D349mm


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